【実録】ドラッグストアへ薬剤師転職!成功するコツ5選

薬剤師の職場には病院、調剤薬局、ドラッグストアなどが多くあります。 その中でもドラッグストアの求人数は通年多く、高収入案件なので気になる方も多いのでは? 確かに、病院勤務よりドラッグストア勤務の薬剤師は 平均年収が100万円も開きがあります。 新卒からずっと病院に勤務している薬剤師も「転職先はドラッグストア!」と希望する方が多いです。 そこで今回は、ドラッグストアへ薬剤師転職するための成功のコツを解説していきます。 「ドラッグストアへ薬剤師転職したいけど未経験でも大丈夫?」「レジ打ちばかりなのでは?」と不安がある方は、最後まで参考にしてみてください。

ドラッグストア勤務の薬剤師はどんな仕事なの?

薬学部を卒業してから病院や調剤薬局のみで仕事をしてきた方には、ドラッグストアは激務なイメージがあるかもしれません。 ドラッグストアは多くの人が来店して、市販薬の説明をしたり、品出しやレジ打ちなど、店舗の管理を任されるのが特徴です。

▼ドラッグストアの薬剤師の仕事内容
・お客様から薬選びの相談を受ける
・OTC医薬品の販売をする
・OTC医薬品の発注や在庫管理
・品出し
・ポップ作り
・レジ打ちなど

最近は、ドラッグストアの薬剤師は昔と比べるとかなり働きやすい環境に変わってきています。 まず、ドラッグストアと一口に言ってもOTC販売を中心とするドラッグストアと調剤薬局併設のドラッグストアの2種類あります。 では、それぞれの仕事内容を詳しくみていきましょう。

①OTC医薬品販売のドラッグストア

最近急増しているのが、調剤薬局が併設されたドラッグストアです。 ドラッグストアの店舗の中に調剤薬局が入っていおり、どちらの側面もある経営スタイルです。 薬剤師の業務としては、お客様へOTC医薬品の説明や販売する仕事はもちろんのこと、調剤の業務もあります。 通常の調剤薬局と同じく、服薬指導や薬歴管理などの業務もあります。 調剤薬局併設のドラッグストアは従業員を多く確保しているので、しっかり業務が分担されています。 調剤薬局併設のドラッグストアは薬剤師として調剤の業務をしながら、OTC医薬品にも詳しくなれるのがメリットです。 一般のドラッグストアの場合は、OTC医薬品を取り扱うことがメインとなるため、長年勤めていると、調剤を忘れてしまう薬剤師もいるのです。 せっかく薬剤師の資格があるのに調剤ができなくなってしまったら困りますよね。 調剤薬局併設のドラッグストアならば、通常の調剤はもちろんのこと、OTC医薬品の勉強にもなります。 業務内容が幅広く、接客や店舗管理など様々な経験ができるのが特徴です。 全国的にも調剤薬局併設のドラッグストアが増えてきているので転職先も見つけやすく、年収も高いのでおすすめです。

ドラッグストアに薬剤師転職するメリット

ここからは、病院や調剤薬局からドラッグストアへ転職するメリットをみていきましょう。

ドラッグストアに薬剤師転職するメリット

 

▼ドラッグストア勤務の薬剤師のメリット
・年収が良い
・ライフスタイルに合わせて労働形態を選べる 
・時給2,000円以上も多い
・OTC医薬品に詳しくなり市販薬を選ぶプロになる
・職場が広く人間関係に悩まない
・接客する機会が多く楽しい

病院や調剤薬局にお勤めの薬剤師は、年収の低さに不満がある方も多いのではないでしょうか? 病院の薬剤師は平均年収が400万円〜650万円、調剤薬局は450万円〜700万円が目安です。 ドラッグストアの薬剤師になれば、平均年収は500万円〜800万円と高収入なのが最大のメリットです。 薬剤師として「今よりも稼ぎたい!」という方はドラッグストア1本で求人を探すことをおすすめします。 ドラッグストアは正社員の他にも派遣社員、契約社員、パート・アルバイトなどの労働形態も選ぶことができます。 子育て中の方は仕事量や残業を控えて仕事をしたい方も多いと思いますが、ドラッグストアならば時給2,000円以上の求人は多く見られます。 ドラッグストアの薬剤師ならば、働き方を自由に選べて効率よく高収入を得ることができるのもメリットです。 病院や調剤薬局の場合は、選択肢が狭くなるため、働きやすさで選ぶならばドラッグストアがおすすめです。

そして、ドラッグストアの薬剤師はOTC医薬品に詳しくなれるのも大きなメリットです。 最新の風邪薬やサプリメント、市販薬の選び方のプロになるので、家族や知り合いが体調を崩したときに薬選びを助けてあげることができます。 病院や調剤薬局の薬剤師はOTC医薬品について学ぶ機会がないので、日常生活に役立つのはドラッグストアの薬剤師の方が多いと言えますね。 そして、ドラッグストアは比較的広い職場なので、人間関係に悩まないのもメリットです。 病院や調剤薬局は狭い職場のため、同じ従業員と顔を合わせることが多いですが、ドラッグストアは接客業もあるので、狭い人間関係な悩むことはありません。 特に調剤薬局と併設のドラッグストアの場合は、調剤をしたり、店舗で接客をしたりと多くの人と話す機会が多くなります。 調剤業務を黙々と続けるのではなく、接客業もあるので明るく楽しい気分で仕事ができるのが良いですね。 狭い職場にありがちな人間関係の悩みがなくなるのは大きなメリットと言えますね。

ドラッグストアに薬剤師転職するデメリット

 

ここからは、病院や調剤薬局からドラッグストアへ転職するデメリットをみていきましょう。 ▼ドラッグストア勤務の薬剤師のデメリット ・残業が多い ・販売ノルマがある 残業の多さはドラッグストアによりバラつきがありますが、比較的調剤薬局よりも多い傾向にあります。 ドラッグストアは9:00出勤でも20:00近くまで働くケースも多く、営業時間によっては深夜業務がある場合もあります。 調剤薬局よりも営業時間が長いため、遅くまで残業することがあるのはデメリットといえます。 ドラッグストアでも契約社員、派遣社員、パート・アルバイトを選ぶと、仕事量を抑えることができます。 そして、病院や調剤薬局との違いは、ドラッグストアは利益追求が重視されるため、はじめは慣れない方が多いようです。 ドラッグストアは厳しい営業ノルマがあるので、薬剤師にも「医薬品を売らなければならない」というプレッシャーが課せられます。 利益を上げるためになるべく高いOTC医薬品を勧めたり、常に売上や数字のことを考える必要があるのです。 ノルマがあるのはやる気になるので良いという人もいれば、利益を優先するのはどうも慣れないという人もいるので一概には何とも言えません。 病院や調剤薬局からドラッグストアへ転職を希望する方は、接客しながら売上アップが大切なことを知っておきましょう。

ドラッグストアへ薬剤師転職する成功のコツ5選

ドラッグストアへ転職すると、年収アップや幅広い経験ができることが分かりました。 では、ドラッグストアへ薬剤師転職して成功するには具体的にどうすれば良いでしょうか? ここからは、成功のコツ5選を解説していきます。

①接客販売が好きであるか自己分析する

ドラッグストアの薬剤師転職を成功するには、接客業が格段に増えるため、人と接することが好きなことが条件です。 調剤薬局や病院での薬剤師は、どちらかというと黙々と調剤を続けることが多いですよね。 ドラッグストアの場合は、お客様や店員と話す機会が多くなり、コミニュケーション能力が求められます。 人の話を聞いたり、分かりやすく説明したり、商品をおすすめする業務が加わります。 病院・調剤薬局からドラッグストアへ転職した方は、 「明るい雰囲気が好き」と感じる方と「接客が慣れない」という声と真っ二つに分かれます。 人によっては接客が苦手で処方箋を扱うほうが好きな方も多いので、よく自己分析しておくことが大切てす。

②病院や調剤薬局よりも体力が求められる

ドラッグストアの薬剤師は、市販薬の品出しをしたり 商品の発注をしたり、レジ打ちなどの幅広い仕事を任されます。 病院や調剤薬局よりも職場が広いので、店内を動き回ることが多く、体力が求められます。 ドラッグストアは病院や調剤薬局よりも残業することが多く、勤務時間も長いため、体力がないと長続きしません。 そのため、あまり体力に自信がない方は、ドラッグストアの業務に付いて行けず、体調を崩す方も少なくないのです。 ドラッグストアへ転職すると、これまでよりも体力が求められるのでしっかり体調管理することが大切です。 深夜まで残業してもしっかり睡眠を取り、翌日に疲れを持ち越さないなど、これまで以上に大変になります。 病院や調剤薬局からドラッグストアへ転職すると、慣れないOTC医薬品を覚えたり、初めは覚えることが多いです。 同じ薬剤師という仕事でも、ドラッグストア勤務は仕事内容がガラリと変わるので、体調管理には気をつけましょう。

③キャリアアップできる職場環境かどうか確かめる

薬学部を卒業して薬剤師となり、仕事に慣れてきたら、今よりも年収アップやキャリアアップを考え始めるでしょう。 病院や調剤薬局よりも高収入であるドラッグストアの薬剤師は魅力的な案件が多いです。 はじめから年収50万円アップするとそれだけで満足してしまいがちですが、入社後にもちゃんとステップアップできるかを確かめることが大切です。 ドラッグストアに勤める薬剤師の平均年収は年収500万円程度ですが、店長やエリアマネージャーになると年収700万円から1,000万円までにアップします。 ドラッグストアはどれだけ業績があるか、全国にある店舗数などをよく調べておくことが大切です。 企業として業績が良ければ、年収アップする職場環境が整っているので、ボーナスも増えて昇進するチャンスも高いと言えます。

④休暇制度や研修制度は充実しているか確認する

ドラッグストアは営業時間が長いため、休みが取りにくいイメージがあるかもしれません。 実際は大手のドラッグストアは休暇や研修の制度が充実しているので、休みは取りやすいと言えます。 会社によってはお子様がいる薬剤師は、育児休暇や時短勤務を利用できる場合もあります。 ただし、中小のドラッグストアの場合は休暇制度や研修制度といったサポートが少ない労働条件もあるのでよく確認しておきましょう。 大手のドラッグストアは新商品が出ると製薬会社が主催する研修などが行われて、仕事がしやすいような工夫がされています。 ドラッグストアの薬剤師求人は、休暇制度や研修制度をよく確認しておくことが大切です。

まとめ

今回は、ドラッグストアへ薬剤師転職するための成功のコツをご紹介しました。 同じ薬剤師と言っても、病院や調剤薬局とは仕事内容が異なり、幅広い仕事を任されるのが特徴です。 ドラッグストアの薬剤師は接客や営業にも強くなり、活躍の場を広げることができて、年収アップしやすいのがメリット。 これからドラッグストアへ薬剤師転職する方は参考にして頂いて、ぜひ転職を成功させましょう。